2019年10月22日
DashJapan.comを運営しているとみ三です。
私は、2016年の春頃からビットコインに関心を持ち始めました。貨幣の歴史や決済の利便性に関心があったので興味を持たずにはいられませんでした。
Dashに関心を持ち始めたのは、2017年3月、ビットコインのスケーラビリティに関する論争が激しさを増していた時期でした。Dashの価格が急騰を始めた時期でもあります(ご存知の通り、2017年はDashの価格が大きく上昇しましたが、その後大暴落しました )。初めは、「Dashって何だろう?」という状態でしたが、知れば知るほど魅了されていきました。
Dashについての日本語の情報が少ないことがわかり、TwitterでDashについての情報を発信し始め、2017年10月からこのウェブサイトを公開しました。
ビットコインにシンプルで合理的な改善を加えて、ビットコインの諸問題の解決を図っている点がDashの魅力だと思っています。
マイナーだけでなくフルノード(マスタノード)にもブロック報酬を与え、特別な役割を担わせることで即時の決済完了や51%攻撃耐性の獲得、分散型で迅速な意思決定方法などを実現した点が素晴らしいと思っています。ブロック報酬の1割がコミュニティで自由に使えて、マスタノードの投票で使途を決定するという予算編成システムも画期的です。
Dashの長所については、こちらにまとめています。
日本では、2018年5月にCoincheckさんがDashの取り扱いを廃止してから、Dashに関心を持つ方は非常に少なくなったと感じています。
ビットコインのように追跡ができないとか、監査ができないとか、悪いことをするために開発された暗号通貨であるとか、Dashについての誤解も蔓延してしまっています。
もしかしたら、Dashの情報を発信している私に対しても、「国家に反逆し、犯罪の片棒を担いでいる人間」という厳しい見方があるのかもしれません。しかし、私はそういつもりは全くないです。Dashのトランザクションルールはビットコインと同じなので、法規制においてDashはビットコインと同等に取り扱われるべきです。現在の法令や自主規制規則を変更しなくても、交換業者がDashを取り扱うことは可能であると私は考えています。また、Dashがビットコイン以上にマネーロンダリングやテロ資金供与、その他犯罪に使われているというデータはありません。ビットコインでもDashと同じようにミキシングができ、匿名(本人確認なし)で売買ができる取引所外取引の流動性はビットコインのほうがはるかに高いので、悪用されるリスクはビットコインのほうが高いと言えるでしょう。ビットコインもDashも、本人確認をしている取引所なら、入金前や出金後にミキシングを行ったユーザーを判別できます。そして、金額・危険なアドレスとの関係などからリスクスコアリングが可能です。法整備がされた国の高度なリスク管理をする取引所でDashが取り扱われる場合、その取引所が悪用のための換金に使われるリスクは極めて低くなります。
日本でDashに対する向かい風が吹いていることをDashコミュニティに伝えているうちに、私はDashの開発を中心的に担っているDashコアグループと直接的に連携するようになりました。現在、彼らの日本での活動をほぼボランティアでサポートしています。今後も、日本の暗号資産交換業者でDashが取り扱われるために正確な情報発信や翻訳活動などをしていく予定です。
2018年の春からこれまでに100名以上の暗号通貨関係者の方にお会いしました。詳細は言えませんが、交換業や規制に関係する方も当然含まれます。その中で、Dashについて詳細なリサーチをしている方はまだまだ少ないと感じました。リサーチをしたうえで、日本でDashは取り扱えないとか、Dashは不要だというような判断をする方が多ければ、私も多少はひるむかもしれませんが、現状は積極的な情報収集をしている方が少なすぎるという印象です。
私は、Dashが人類にとって有用なものであると認識していて、世界で最もユーザーフレンドリーなブロックチェーンベースの決済ネットワークを目指しているこの暗号通貨の発展に貢献し、世界をより良くしたいと考えています。
地道にコミュニティを拡大していくことが重要だと思っています。本日新たに開設したDiscordなどでDashについて議論できれば嬉しいです。よろしくお願いします。