Dashは「Digital Cash」の混成語(かばん語)です。
「Cash」は日本語で現金ですが、「交換手段として使える現物」と捉えるとわかりやすいと思います。
Dashはビットコインをベースにつくられたオルトコインの一つです。 (Dashはビットコインのコードベースフォークです。Bitcoin Cashのようなブロックチェーンフォークではありません。)
ビットコインにはない様々な機能を持つDashですが、基盤になっているのはビットコインであるため、「Dashとはビットコインの改良型である」と言うことができます。
さらに詳しく説明すると、ビットコインが抱える諸問題(二重支払い、取引承認時間、プライバシー、ファンジビリティ、スケーラビリティ、意思決定方法、価格変動性、資金調達等)をブロック報酬の45%をマスターノードと呼ばれるフルノードに、10%を自己資金に配分することで解決した(しようとしている)のがDash です。
Dashの創始者エヴァン・ダフィールドは、ビットコインのブロックチェーンが持つ透明性を重視しつつ、シンプルで合理的な改善方法を考え出しました。
この改善方法はビットコインに取り入れられてもおかしくないものでしたが、ビットコインのコア開発者に受け入れられることはありませんでした。
現在もビットコインがこの改善方法を取り入れることは技術的には可能でしょうが、ビットコインのマイナー(採掘者)はASICマイニングのために多額の投資をしているため、ブロック報酬の配分を減らすような改善方法を受け入れる公算は極めて小さいと考えられます。